1.恋しくて feat.初音ミクV4X
公開日:2008年夏頃(詳細不明) 収録アルバム:Voice Electronique
(2008)
オリジナル使用ボーカロイド:初音ミク(v2) 洋題:Koishikute / I Miss You
"Chiquewa" の名前で初めてピアプロへ投稿したボカロ曲です。
発表当時はまだR&B系のボカロ曲はあまり投稿されていなかったらしく少し珍しがられましたが、個人的には思い切りボカロぽい曲を作ったつもりでした。
あと、当時出版された初音ミク関連書籍に付属DVDで使用されていました。
アルバム『I love Music (Karent)』に収録したボサノヴァ・アレンジのバージョン (ニコニコ動画)も存在していて、動画 (ニコニコ動画)を投稿してEP (Karent)にもなっています。 その後何枚もジャケットイラストを描いていただく
ちぃ画伯 (ピアプロ)に初めてイラストをお願いしたのがこのEPの時でした。
オリジナルバージョンは「ノートPC+Steinberg
CubaseSL+付属シンセ」だけで作ったものだったので、音源を大幅に補強して、ボカロパートを全て作り直しています。
2.Come To Me feat.初音ミクV4X
公開日:2008年9月28日 収録アルバム:Voice Electronique
(2008)
オリジナル使用ボーカロイド:初音ミク(v2) 洋題:Come To Me
ごく初期の代表作(自称)で、R&B風の曲です。
2009年の夏に、この曲の 巡音ルカ(v2)
を使用したバージョンで初めて動画投稿サイトへ投稿 (ニコニコ動画)しました。 その動画に使用したイラストはアルバム『I Love Music (Karent)』のカバーイラストだったのですが、そのアルバムには収録されていません。※巡音ルカ・バージョンはどのアルバム/EPにも収録していませんが、ピアプロには置いてあります。
ドラムトラックを中心にシンセ類を大幅に修正し、ボカロパートはオリジナルデータを元に作り直し、コーラスパートを補強しています。
3.秘密 feat.巡音ルカV4X
公開日:2008年11月4日 収録アルバム:I Love Music
(2009)
オリジナル使用ボーカロイド:初音ミク(v2) 洋題:The Secrets
ニューヨークっぽいサウンドのジャズ・ファンク曲です。
最初にピアプロへ投稿したバージョンとは全く歌詞が違って、このバージョンはセルフ替え歌的存在でしたが、こちらをニコニコ動画へ投稿してアルバムに収録したので、オリジナルバージョン (ピアプロ)は闇へ葬りました。
ぱんだっちのドラムセットをサンプリングした自作ドラム音源(通称『デジタルぱんだっち』)を使ってドラムパートを再構築し、管楽器パートなども音源を補強して大幅に作り替えています。
ボカロパートは全て作り直しています。
4.恋 feat.初音ミクV4X
公開日:2009年3月12日 収録アルバム:I Love Music
(2009)
オリジナル使用ボーカロイド:初音ミク(v2) 洋題:First Love
誰にも知られていませんが、この曲が収録されているアルバム『I Love Music (Karent)』は当時自分で調べた限り(少なくとも配信販売では)「世界初の巡音ルカ歌唱のみのアルバム」で、そのために 初音ミク(v2) で投稿していた曲を全て 巡音ルカ(v2) で作り直しています。
それから、このアルバムのジャケットイラストは当時色々言われましたが、ブラックアートをイメージして無理にお願いして描いていただいたのもあって個人的にとても気に入っていたので、ガッカリした思い出があります。
ピアノ音源をアップデートし、アコースティックギターを全て録り直しました。ボカロパートはオリジナルデータを元に作り直しています。
5.虹色トワイライト feat.巡音ルカV4X
公開日:2010年9月14日 収録アルバム:la la la la
(2011)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v2) 洋題:Rainbow-Colored Twilight
80年代風シティポップの曲で、この頃から生楽器使用率が上がりはじめてドラム(演奏:ぱんだっち)も生でレコーディングしています。
当時はまだ "シティポップ・ブーム" など影も形もなく、動画 (ニコニコ動画)を投稿した時は相応の年代の方に懐かしがっていただけました。
主に管楽器の音源をアップデートしてアレンジを見直しました。ボカロパートはオリジナルデータを元に作り直しています。
6.Blue Bird feat.巡音ルカV4X
公開日:2011年5月26日 収録アルバム:la la la la
(2011)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v2) 洋題:BlueBird
後のアルバム『君だけの魔法 (Karent)』へ繋がる、初めて作ったビッグバンド(ジャズオーケストラ)の曲です。
オーケストラは全てシンセサイザーによる打ち込みです。
当時 "ボカジャズ" が盛り上がりをみせていて、ボカロPの 喜兵衛さん
が主宰したコンピレーションアルバム『The VocaJazz vol.1 (@wiki)』
にお誘いいただいた時に制作しました。
この曲がきっかけで私をご存じになった方も多かったみたいで、海外の方も日本語で歌ってみてくれてたりします。
動画 (ニコニコ動画)もあります。
管楽器のクオリティを『君だけの魔法 (Karent)』基準までアップデートし、ボカロパートを全て作り直しています。
【お詫び】CD付属の歌詞カードには、収録アルバムに「la la la la
(2013)」と書かれていますが、「la la la la
(2011)」の間違いでした。確認不足で申し訳ございません。
7.深淵 feat.巡音ルカV4X
公開日:2011年12月27日 収録アルバム:深淵EP
(2015)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v2) 洋題:Abyss
Chiquewaには珍しいエレクトロの曲です。
動画 (ニコニコ動画)を投稿したら、たくさん歌い手の方に歌ってもらった曲で、つい最近まで歌ってみた報告をちょくちょくいただきました。歌いやすいのかな。
あと、深夜のクラブカルチャー系テレビ番組で取り上げていただいたこともあり、その時自宅の取材も申し込まれましたが「お見せするほどじゃない」とお断りしました。笑
この曲が収録されているEP (Karent)は、はじめてCD媒体で頒布したEPで、今でもたまに問い合わせをいただきます。※Boothに時々出品していますが、基本廃盤扱いです。"Spotify"などの配信サービスでお聴きいただけます。
リズムトラックを中心に音源をアップデートして、ボカロパートはほぼ作り直しています。
8.Odyssey feat.巡音ルカV4X
公開日:2013年2月11日 収録アルバム:Odyssey
(2013)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v2) 洋題:Odyssey
Chiquewaの主戦場であるファンクの曲です。
収録されているアルバム『Odyssey (Karent)』は
ぱんだっち とのコラボ作で、宇宙をテーマにしたコンセプトアルバムでした。 全編
"ファンク/ソウル/R&Bなどブラックミュージック"
で、個人的には一番お気に入りのアルバムです。
動画 (ニコニコ動画)もあります。
同じ時期に "ぱんだっち with Chiquewa" 名義で発表した『パンダ大作戦 (Karent)』(2014) というアルバムもありますが、こちらはスパイ映画をイメージしたコンセプトアルバムで、ジャズ/ラテン/ラウンジなどお洒落な音楽がお好きな方にはお勧めです。
トラックは管楽器を大幅に改善し、ボカロパートも全て作り直しています。
9.咲くやこの花 feat.巡音ルカV4X
公開日:2014年3月19日 収録アルバム:わさび
(2014)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v2) 洋題:Sakuya Kono-Hana
この曲が収録されているアルバム『わさび (Karent)』から3枚に渡って「オレがかんがえたさいきょうのJ-POP」をテーマに制作しています。
曲のテーマは「閉鎖が決まった工場の最後のお花見」で、季節はタイトル通りの春。
J-POPブルースを意識して作りました。
動画 (YouTube)もあります。
オリジナルはChiquewa活動前にやっていたバンドのオリジナル曲で、作ったのは2000年頃だったと思います。
ライブのみの未発表作品で、当時のものとは歌詞もタイトルも全く違います。
生楽器中心なのでトラックはほぼそのままですが、一部の音源をアップデートして、ボカロパートはほぼ作り直しています。
ドラムスは ぱんだっち が演奏しています。
10.泣き顔 feat.巡音ルカV4X
公開日:2015年2月11日 収録アルバム:かんきり (2015)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v4x) 洋題:Crying
tr.9『咲くやこの花』同様の、J-POPブルース曲です。
当時は "ボカロブーム"
がひと段落して、一部では「オワコン」などと揶揄され、仲良かった周囲のクリエイターさんたちはどんどん引退し、即売会などのイベントは閑散として、かなり寂しい時代でした。
一方で "初音ミクコンサート"
が盛り上がりはじめ、楽曲が取り上げられる人気作家とマイナー作家との格差はますます広がり、我々には本当に辛い冬の時代でした。
しかし、この曲のようなマイノリティな音楽を根気よく支えてくれるリスナーもたくさんいたのも事実で、そんな皆さんのお陰で続けてこられたことには感謝に尽きません。
この曲の動画 (ニコニコ動画)でイラストを使用させていただいたのがご縁で、動画のイラストや今回のベストアルバムの初回特典缶バッジのイラストを描いていただいた へち先生 (ピアプロ) ともお知り合いになりました。 私のイラストの先生でもあります。
オリジナルはシンセで代用していたハーモニカを生で録り直したのをはじめ、その他のパートも大幅に改良しました。
ボカロパートもほぼ全て作り直しています。
11.バラ色の日々 feat.巡音ルカV4X
公開日:2016年7月12日 収録アルバム:すだれ (2016)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v4x) 洋題:Days Of Rose Color
80年代シティポップ~フュージョン風で、大○詠一さんや山○達郎さんを意識した曲です。
ドラムスもかつての名ドラマー青○純さんを意識した演奏をお願いしたら、ぱんだっち
が完璧な演奏をしてくれました。
私自身はリアルタイムで "シティポップ" や "ニューミュージック"
をそれほど聴いたわけではありませんが、こういうサウンドを耳にする度に「豊かで未来が明るかった日本」を思い出します。笑
「昔はよかった…」なんて爺臭いことは言いたくありませんが、実際豊かで良い時代でしたよね。
シンセ類を中心に音源をアップデートし、ボカロパートはほぼ全て作り直しました。
12.一人の夜明け feat.巡音ルカV4X
公開日:2016年10月12日 収録アルバム:すだれ (2016)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v4x) 洋題:Lonesome Dawn
70年代風のソウルバラードで、私が最も得意とするスタイルの曲です。
こういう音楽は「生の歌声が一番」というイメージが強いせいかボカロ界ではあまり見られない気がしますが、個人的には「巡音ルカ
が低めの声でこういう曲を歌うのこそ至高」だと思っています。
きっと分かってくれる方はたくさんいる…はず。
同じような系統の曲では、ぱんだっち/恋竹林さん とのコラボレーションアルバム『Panchiquerin (特設サイト)』(2013) 収録の『Style nk - Sasakama Soul-Jam Mix』がお勧めなんですが、動画もないし、配信もしてないし、しかもCDも廃盤なんですよね…。ゴメンナサイ。 他の曲も秀作ばかりなので、聴いていただけるように検討してみます。
トラックはシンセ類をほとんどアップデートして細かく修正し、ボカロパートはオリジナルデータを元に修正しました。
13.Sweetdays feat.初音ミクV4X
公開日:2017年7月3日 収録アルバム:Sentimentalizer (2018)
オリジナル使用ボーカロイド:初音ミク(v2) 洋題:Sweetdays
チルっぽいエレクトロな曲です。 この頃までの数年間は生楽器主体の曲ばかり作っていましたが、久しぶりにシンセドラムを使った曲でした。
ラノベの『僕は○達が少ない』や『やはり俺の青〇ラブコメはまちがっている』などの青春群像劇を読んで、「青春っていいなぁ」と思いながら歌詞を書いた記憶があります。 自分が音楽・バンド一色の青春だったので、余計にそう思うのかも知れません。
ラノベの『僕は○達が少ない』や『やはり俺の青〇ラブコメはまちがっている』などの青春群像劇を読んで、「青春っていいなぁ」と思いながら歌詞を書いた記憶があります。 自分が音楽・バンド一色の青春だったので、余計にそう思うのかも知れません。
この曲を作った直後に
ぱんだっち(奥さま)が大病を患い、看病などのために1年間の活動休止に入るのですが、そんな関係もあって今でも収録アルバム『Sentimentalizer (Karent)』を聴くとその時のことを色々思い出します。
奥さまの闘病中に多くの方にご心配・激励をいただいたこと、その後参加した2018年のボーマスで皆さんに祝福していただいたことは一生忘れません。
この後制作システムを刷新したためシンセ類がほとんど再現できず、かなり大掛かりに手を入れていて、アレンジも少し違います。
ピアプロに投稿したバージョン と 動画バージョン (ニコニコ動画)は 巡音ルカ(v4x)
ですが、アルバム収録バージョンは 初音ミク(v2)、ベストアルバムのバージョンは 初音ミク(v4x)
ですので、ボカロパートはほぼ全て作り直しています。
14.君だけの魔法 feat.巡音ルカV4X
公開日:2019年10月24日 収録アルバム:君だけの魔法 (2019)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v4x) 洋題:The Magic (Only Yours)
長年の夢だった "全編ビッグバンド・アルバム" の『君だけの魔法 (Karent)』のタイトルトラックで、尊敬してやまないマイルス・デ〇ヴィスの『Milestones』のモチーフを使い、ジョン・〇ルトレーンの『Giant
Steps』をヒントにしたコード展開、バディ・〇ッチのオーケストラっぽいサウンドに仕上げています。
tr.6『Blue
Bird』もそうですが、ほぼフルスコア(譜面)を書いてから制作しているので、本物のビッグバンドでもそのまま演奏できます。
あと、2019年の "マジカルミライ楽曲コンテスト"
に応募 (ピアプロ)するために作ったので、歌詞はマジミラぽい(主観)です。
ちなみにコンテストには落選しました。笑
ホーンセクション全般を修正して、より本物っぽいサウンドに仕上げています。
ボカロパートもオリジナルデータを元に修正しています。
15.Freedom! feat.巡音ルカV4X
公開日:2021年6月24日 収録アルバム:Rejoicing (2021)
オリジナル使用ボーカロイド:巡音ルカ(v4x) 洋題:Freedom!
この曲が2021年の "マジカルミライ楽曲コンテスト" で準グランプリをいただいたお陰で、多くの方に知ってもらったり、この曲が縁で知り合った方もいたりと、とても思い出深い曲になりました。 あと、巡音ルカで受賞することの少ないらしく、ルカファンの皆さんにとても喜ばれたのが嬉しかったです。
オリジナルバージョン (ピアプロ)は時間の関係で打ち込みドラムを使用しましたが、アルバム収録時に ぱんだっち 演奏のドラムスに差し替えました。(マジミラ会場などで流れていたのはアルバムバージョンです)
最新作なのでそれほど大掛かりに修正はしていませんが、気になっていた箇所を修正したり、ボカロも手直ししたりしています。
(C)2023 Chiquewa - Sasakama Studio